お知らせ

2024.11.02

神社のあれこれQ&A

 神鏡は神様そのものの姿、または神様の依り代(神様が宿るもの)とされております。そもそも神鏡とは神具の中でも特に大きな役割を担うもので、三種の神器の一つである「八咫鏡」の事を指し、神棚に置く神鏡はこの模型となります。
 この神鏡をお祀りするようになったのは、日本書紀の一節に出てくる神勅(しんちょく:神様のおつげ)が元になっているとされます。「宝鏡奉斎の神勅」と言われ、天照大御神が孫の瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)に「この鏡を見ることは、私を見るのと同じことだと考え、宮殿内に一緒に祀りなさい」との言葉を授けています。この事から、昔の人も鏡を御神体としてお祀りし、現在のように神棚に置かれるようになったそうです。
 また、毎日のお参りの際にも、神鏡に映る自分の姿を見ることで自分自身の行いを振り返り、本当の心で神様と向き合い、真心を神様に見て頂く、という考え方もあるので毎日神棚の前で拝むことで神様と、そして自分自身と向き合い、心穏やかに暮らしていけたら、とても幸せな事ではないでしょうか。