お知らせ

2022.07.03

神社のあれこれQ&A


⑤そもそも狛犬とは何ですか?

狛犬は元来、エジプト・ペルシャ・インド等でのライオン像が中国、朝鮮を経て伝来した物です。「高麗犬」「駒犬」「胡魔犬」とも書き、平安朝以来、宮中の御張台(みちょうだい:貴人の寝所)の布の重しとして用いられた物が変化していきました。その意義には諸説ありますが、「守護、邪を防ぐ(魔除け)」という事のようです。二匹で一対になっていて、一方は口を開け、もう一方は閉じている事が多く、これは「阿吽(あうん)」を表しています。神社では本殿の内外や拝殿前に据えたり、社頭の装飾にしたりします。

当宮では、唐門の下部に一対、幣殿と唐門の間に一対あり、鳥居の所の狛犬はこちらのレプリカです。ちなみに唐門下部にある方の狛犬は市指定の有形文化財になっています。こちらで産出しない石材で造られている事から、越前・越後方面より完成品として北前船によって海上輸送された物と推測されています。