神社のあれこれQ&A
2023.09.01
千歳飴は米と麦芽を糖化させてつくる紅白の棒飴です。「千歳」という言葉には「千年」「長い年月」の意味があるのに加え、飴は引っ張るとどこまでも伸びる性質から「細く長く」「長寿」が
連想される事から、千歳飴には「細く長く粘り強く、いつまでも健康で長生きして欲しい」という意味が込められています。現在は「ちとせあめ」と呼んでいますが、発祥当時は「せんねんあめ」「せんざいあめ」とも呼ばれていたそうです。当時、大変貴重だった砂糖をふんだんに使った飴は子供たちに大変喜ばれていて、しかも七五三詣のお土産やお祝いのお返しとして最適だった事もあり、七五三詣りの定番品となりました。また、千歳飴は縁起の良い図柄が描かれた袋に入れられていますが、これも「子供が元気良く成長するように、そして長生きするように」という願いが込められています。飴の中で最も長い歴史を持つと言われる千歳飴ですが、今も昔も、親御さんの願いは変わらないようです。
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