神社のあれこれQ&A

2023.06.01

神社のあれこれQ&A

⑯そもそも七福神は日本の神様ですか?

 室町時代から人気があり、稲荷様と並び広く信仰されていたのが誰もが知る七福神です。実はこの七福神は、国も宗教も違う神様、仏様である七神を、現世利益という目的のもと結成させた物で、言わばユニットである為、祀られる場所は神社だったりお寺だったりと様々だそうです。

・毘沙門天
インドの財宝神「クラーベ」が前身。仏教では仏法を守る四天王の一神。別名「多聞天」。

・弁財天
インドの河の女神であり財宝神でもあるサラスヴァティが前身。学業成就や芸事上達に御利益があるとされる。

・恵比寿
七福神の中で唯一の日本の神様。もとは漁の神様だったが商売繁盛の神としても祀られるようになった。

・寿老人
もとは道教の神仙の一神。鹿を従えたり、不死の霊薬が入っているひょうたんと共に描かれる事が多い。

・福禄寿
中国、宋時代の導師とされ、長い頭が特徴。名前は幸福、封禄(ほうろく:財産のこと)、長寿の三種の徳が由来。

・大黒天
インドのシヴァ神の化身・マーハーカーラと、日本の大国主神が習合した神。大きな袋と小槌を持つ、豊穣の神。

・布袋尊
中国に実在したとされる仏教僧がモデル。袋と軍配、大きなお腹が特徴。夫婦円満や金運向上に御利益がある。