神社のあれこれQ&A

2023.05.01

神社のあれこれQ&A

⑮なぜ五月五日に鯉のぼりを上げるの?

男の子の厄除けと、健康祈願などのお祝いとして知られるのが五月五日の端午の節句です。もとは女性の身を清める行事でしたが、武家社会になると世継ぎの男子の無事な成長を祝う行事へと変わっていきました。

<鯉のぼり>
鯉が竜門の滝を登ると竜となって天を翔けるという、中国に古くから伝わる登竜門の伝説になぞらえて、男児の立身出世を願うという意味が込められる。江戸後期に鯉のぼりは一般的になり、鯉の絵を和紙に描いた簡素な物が作られたという。

<五月人形>
男の子の成長を祝って飾る人形飾り。鎧や兜は、戦の時には防具として身を守るという大切な役割を持っている為、無事に成長し、強く立派な男の子になるようにという願いが込められる。下に敷かれる緑の毛氈(もうせん)は魔除けとされる蓬色を用いている。