神社のあれこれQ&A
2023.01.01
⑪季節の行事と暦のずれ 季節の行事には、実際の季節と若干ずれていると感じる日付のものがあります。元日の一月一日は真冬でありながら「迎春」ですし、三月三日のひなまつりには、まだ桃の花が咲いていません。これらは、改暦により季節だけがずれてしまった行事です。 明治時代の初め、明治五年十一月に政府により新しい暦(太陽暦)への改暦が発表されました。これにより同年の十二月三日が新暦の明治六年一月一日となりました。当時の人たちはお正月が一か月も前倒しでやってくることに大変戸惑ったといいます。 これにより、季節の行事にもずれが生じることとなります。多くの伝統行事や祭りは旧暦の月日に合わせて行われてきた為です。暦に合わせて季節を早回しすることは出来ないので、改暦後も多くの行事や祭事は旧暦のまま継続しました。
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