神社のあれこれQ&A

2022.11.01

神社のあれこれQ&A

鳥居はなぜ赤いの?付いているしめ縄には意味があるの?

鳥居には「神域と人間が住む俗界を区画する物」、「神域という神聖な場所へ邪気が入る事を防ぐ物」という意味がありましたが、その鳥居に付けられているしめ縄にも鳥居同様「境界線」の意味があります。人の世界と神の世界とを隔てる役割を持っている一種の結界で、鳥居にしめ縄が掛けられている事によって、さらに「ここから先は神域である」という事が強調される訳です。

そして鳥居には様々な種類があり、その材質も木材だったり石造りであったり多様ですが、色が付いている物は皆一様に赤い色をしています。他の色で無いのは何故かというと、そもそもあの赤い色は「朱」という赤色の塗料で、古来、赤(朱)色は炎の色、五行の火の色として魔除けの意味合いがあるとされてきました。その為、神域の境目であり神域を守る鳥居には魔除けの赤(朱)が用いられるようになった訳です。